木造大工と型枠大工の違い〜型枠大工編〜
家を建てる大工とは違う『型枠大工』という仕事があります。
型枠大工の仕事内容や平均年収、将来性、安定性のほか、必要な資格などをご紹介します。
手に職をつける仕事を探している人は、型枠大工を候補のひとつに考えてみてはいかがでしょうか?
型枠大工とは
<大工の一種>
型枠大工とは名前の通り、大工の一種になります。
この型枠大工というのは、木造に関する大工ではなく、鉄筋コンクリートなどに関わってくる大工になります。
鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートを使うことになる大規模な建物や構造物を作るときには、
コンクリートを流し込むことになります。
そして、コンクリートというのは、ご存知のとおり最初は液状なのです。
つまりは、そのコンクリートを扱うためには、流し込む「型」が必要になります。
そのため、この型を作る人が必要になります。その専門職が型枠大工、ということになります。
型枠大工は、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートの骨組みを作る大工になります。
仕事内容
<型作り>
型枠大工なのですから、仕事の内容は当然、型枠作りになります。
そして、これには高度な技術が必要になります。施工図面を見ながら、型を作っていくことになります。
まずは加工図を作成することになります。柱、壁、梁などの形状、そして寸法もしっかりと確認します。
その上で、加工図に合わせてパーツを作って行くことになります。
そして、それを加工場から、現場に運んで行き、そこで組み立てていくことになります。
当然、現場によって、まったく寸法が異なることになりますから、
その都度、新しく作る、加工していく、ということになります。
これこそが型枠大工の真骨頂であるといえます。
そして、型枠が出来たら、そこにコンクリートを流していきます。
このときに揺らしたりしますとコンクリートの強度が下がってしまうので非常に慎重さが求められ、
そして固まるまで待たなければなりません。
そして、コンクリートが固まった後、型枠を外していく作業をすることになります。
型枠大工として一人前になる年数として10年、というのがあります。
それほどまでにレベルが高い技術が要求されている、という仕事でもあるのです。
そこで要求される高い技術は、垂直精度±3㎜が許容できる範囲とされています。
それ以上にゆがみがありますと見栄えの問題にとどまらず、強度に影響を及ぼします。
型枠の図面は非常に精密に作られています。
その精密さは、コンピュータで完璧な計算の上で設計されているといってもよいでしょう。
しかし、実際に型枠を作るのは人の手によるものになります。
そのため、図面との誤差を±3㎜以内に抑える、というのがまさに型枠大工の仕事であり、腕の見せどころといえるのです。
図面を見て、型枠を加工して、型枠を現場で組み上げていき、コンクリートを流す。
そして、固まったら外して、ということを繰り返し行くことになります。
単純に見えるかもしれませんが極めて高いスキルと経験が求められる作業です。
型枠大工の資質
型枠大工は、平面上に描かれた2次元の設計図を、立体的な3次元の世界に展開できる能力が求められます。
図面を見て、立体を創造できるのがプロの技であり、それが出来てこそ型枠大工なのです。
同じ設計の建設物はほとんどなく、日々の勉強と経験で図面を読む力を鍛えていきます。
もちろん一人ではできないチームワーク作業なので、上司や部下との協調性も必要。
リーダーとなれば、下の人、また未経験の人を守り、育て、現場を仕切る統率力が求められます。
型枠大工の人手不足は深刻、だからこそ今、技術を習得すべき!
職人数は激減していますが、今も未来も仕事がなくなることはなく、
たとえ建設投資額が減ったとしても、需給のバランスからすれば、職人の必要度は大!
高齢化した職人が年々減少している今のうちに優れた技術を継承し、
一人前になったあなたが、近い将来、重宝されるのは確実です!!!!!
愛知県の型枠大工、解体工事、清掃業務は有限会社 中一工業にお任せ下さい。
会社名:有限会社 中一工業
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業務内容: 型枠大工、解体工事、清掃業務